- 理事長 梶原千沙都 ごあいさつ -
ドイツが贈る音楽のバリアフリー
~すべての人に捧げる本物の音色 - ヘルマンハープ~2004年にヘルマンハープの開発者であるヘルマン・フェー氏からヘルマンハープの日本での普及を一任され、日本の皆様にドイツが生んだこの素晴らしいバリアフリー楽器をご紹介できますことは、たいへん大きな喜びです。 ヘルマンハープの考案者、ヘルマン・フェー氏(1935年生まれ)にはダウン症を持ってこの世に生まれたアンドレアスさんという息子さんがおられます。氏は、アンドレアスさんが弾くことのできる楽器を求めてドイツ中を探し回りましたが、ダウン症のアンドレアスさんがメロディーを奏でることのできる楽器に出会うことはできませんでした。そこで氏はアンドレアスさんが弾き進めて、その才能を高めていくことのできる、新たな楽器の考案に着手し、1987年、ついにヘルマンハープが完成しました。 ヘルマンハープはヘルマン・フェー氏が開発したオリジナルの楽譜(奏法譜)を、弦の下にさしはさんで演奏します。このオリジナルの楽譜は、音符の形状や大きさによって、五線譜が読めなくてもメロディーを弾ける工夫がされています。メロディーのところどころからは、水平な破線が左に延びており、その先に伴奏音の玉がついています。ヘルマンハープでメロディーを弾きながら、伴奏の玉を同時に弾くと、誰もがすぐに伴奏つきでいろいろな曲を演奏することができます。また、楽譜を左右にスライドさせると、すぐに歌のキーを高くしたり、低くしたりすることができます。 |
![]() 日本ヘルマンハープ協会 |
![]() ドイツ演奏旅行 |
このすばらしい奏法譜の工夫は、ヘルマンさんとアンドレアスさんの数え切れないほどの試みによって生み出され、その結果、ヘルマンハープというこれまでにないまったく新しい楽器が生まれました。そして、アンドレアスさんのように障がいのある人々のみならず、多くの健常者にとっても楽器演奏への憧れをかなえてくれる夢の楽器が誕生しました。
ヘルマンハープは、障がい者であれ、健常者であれ、異なる能力を持つ人間がともに演奏をするという“音楽のバリアフリー”の世界を開いた弦楽器として広く知られていますが、ドイツで手作りされているヘルマンハープの素晴らしさは、本物の楽器ならではの演奏力を誰もが深めて行ける奥の深い楽器であるという点です。演奏への間口は広く開かれ、演奏と奏法の奥行きはとどまるところを知らぬ深さを持ち合わせているのです。 全国に広がるヘルマンハープ認定教室では、本物の音色ならではの独自の奏法と教授法で、音楽で育まれる人の輪を楽しんでいただけるでしょう。聴く人には深い慰めを、弾く人には自らの美しい音色に包まれる感動を与え続けています。 障がいを持つわが子のためにこの素晴らしい楽器を生み出した”親の思い“―このヘルマンハープの素晴らしい発祥の歴史を、その意味を纏う奏法に乗せてお伝えすることが私の使命であると思っています。 なにとぞ皆様のあたたかいご支援を賜りますようお願い申し上げます。 |
![]() 日本ヘルマンハープ協会 |
略歴昭和35年大阪生まれ。奈良女子大学卒業。結婚後、通算10年をドイツ、スイス、オーストリアに滞在する。2003年ヘルマン・フェー氏一族の信任を得て、日本でのヘルマンハープの普及を一任され、2004年から日本での普及を開始する。2005年日本ヘルマンハープ協会を設立。ヘルマンハープ歌手(2010年8月授与) ウィーン在住中にヘルマンハープの音楽研修を終了。ドイツのリズム言葉を用いたヘルマンハープ独自の教授法を提唱し、これまでに130名以上のインストラクターを育成。障がい者と健常者、年齢差、音楽経験を超えたバリアフリーな教室を全国で展開している。 一方、2007年以来、ドイツのシーボルト博物館などでヘルマン・フェー氏らとコンサートを毎年開催し、ヘルマンハープを通じて日独唱歌の歴史を掘り起こす文化交流を進めている。 2010年8月には、ドイツで指導者向けの奏法セミナーを行い、ヘルマンハープ独自のメソッドとして大きな評価を得た。 2008年には日本で始めてのヘルマンハープの曲集、CD「会えるそのときまで」を出版。爾来ヘルマンハープ奏者としてもさまざまな舞台やTVに出演。著書にドイツ文化に深く切り込んだ「ハルツの森のメルヘン」がある。 詳細なプロフィールは |
メディア紹介(一部) さくらFM ラジオ放送 --- 日経新聞 文化欄 --- 画像をクリックすると、PDF形式で画像をご覧頂けます。
ダウン症療育研究会発表論文 2009.2.14. ---
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