- ヨーロッパの中のヘルマンハープ -
ヘルマンハープの開発者へルマン・フェー氏と、欧州でのヘルマンハープの起源、その普及活動がご覧いただけます。
「ヘルマンハープの発祥と普及の様子」1977年からフェー氏はダウン症の息子アンドレアスがメロディーを演奏することのできる楽器の構想を練り始める。1987年に子供のころに見たアコードツィターという古楽器に出会い試験的に購入するが、添付の奏法譜を用いても演奏は不可能であったため、アンドレアスさんに都度試奏をさせながら、演奏方法と奏法譜に改良を重ねる。結果、アコードツィターでの“アンドレアス方式の演奏方法”、および“オリジナルの奏法譜”を確立させる。 人前での演奏活動が始まり、周囲の注目を集めるが、既存の楽器に無理にはめ込んだ演奏形式には限界があり、”アンドレアス方式の演奏システム“に適合する弦楽器の開発に自ら着手。現在のヘルマンハープの原型が完成する。1990年にアンドレアスが作業所への通所を開始し、初のダウン症者のヘルマンハープ演奏グループ、アンサンブル・アルペジオが結成される。2004年のモーツァルト音楽祭には”バリアフリー“をテーマに出演。障がい者のグループが有名音楽祭で成功をおさめる。
ヘルマンハープの活用は障がい者のみならず、健常者へと大きく波及し、13000台以上が地域や家庭で広く愛好されている。身障者施設、高齢者施設のほか、幼稚園や特別支援学校などの教育機関での取り組みも幅広く、医療の領域ではリハビリテーションや緩和ケアなどで活用されている。
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![]() ヘルマン・フェー氏と |
![]() 1995年ドイツ連邦共和国より功労勲章を受けるヘルマン・フェー氏 |
「ヘルマン・フェー氏 について」1935年ヴュルツブルク生まれ。ヴュルツブルク近郊ギュルヒスハイムにて農場主をつとめる。1987年ダウン症をもってこの世に生を受けた息子アンドレアスのために一台の楽器を開発、これがヘルマンハープの源流となる。この楽器はアンドレアスのみならず、たくさんの障がい者の手に広がって生きる力を与え続けている。 さらにヘルマンハープは、オーストリア、スイス、ベネルクス三国、そして日本にも広がりをみせている。ヘルマンハープの生産は、障がい者の作業所との共同作業によって支えられている。また、ヘルマン・フェー氏、アンドレアス・フェー氏率いるアンサンブル・アルペジオの演奏は、世界中で感動を呼んでいる。これらの社会功績が認められ、1995年にドイツ連邦共和国より、そして2007年12月にはノイシュタット行政管区より功労勲章が授与されている。 また、2007年12月にはアンドレアス氏と共に初来日をはたし、NHK大阪主催『NHKハートフルMusic』に梶原理事長はじめ日本のヘルマンハープ愛好家と出演し好評を博す。2009年11月に再来日、産経新聞厚生文化事業団・池田三恵園への演奏訪問を行い、障がい者同士の日独交流を果たした。また、アンサンブル・アルペジオを率いて兵庫県立芸術文化センター大ホール、慶応義塾藤原洋記念ホールで行われたヘルマンハープ演奏発表会に出演。親の愛から生まれた音楽のバリアフリーの姿は大きな感動をよんでいる。 |
「アンサンブル・アルペジオ について」1987年ヘルマン・フェー氏が当時17歳の息子アンドレアスさんのための楽器を初めて作成。楽器を習ったことのなかったアンドレアスさんはそれ以来演奏ができるようになる。長く音楽を愛好していたヘルマンさんは、アンドレアスさんのハープとともに、チェロやヴァイオリンの伴奏をする。 1990年アンドレアスさんはオクセンフルトの作業所へ通う。作業所で、ヘルマンハープに興味を持つ二人の友人と知り合い、小さなアンサンブルを結成。これが、後のアンサンブル・アルペジオの原点となる。 1992年に何度か舞台を踏んだ後、ホーフコンサートに出演。1996年から、このホーフコンサートは毎年開催される。 1996年に6人のメンバーが加わり、1997年メンバーの父兄の熱意により、今日に見られるアルペジオの形となる。 |
![]() アンサンブル・アルペジオ |
![]() 2009年 アルペジオ来日記念演奏会 |
1998年にはソプラノ歌手のアンネッテ・ヴォールマンが加わり、以来、独特の歌唱法による美しい歌声はアンサンブルのサポートをし続けている。 2000年に「アンサンブル・アルペジオ」の名を冠する。知人や家族もメンバーに加わり1つの大きなオーケストラとなる。共に音楽を楽しむという夢が叶って、様々な演奏の機会を持つようになる。 2002年には室内オーケストラと共演、2004年にはヴュルツブルクのモーツァルト音楽祭に、2006年にはベルリンの国会議事堂にて演奏を行い、その演奏は本格的な音楽のバリアフリーとして全ヨーロッパの注目を集める。以来、国内外で多数のコンサートに招聘され、CD録音も行っている。 2009年11月には初来日。産経新聞厚生文化事業団・池田三恵園への演奏訪問を行い、障がい者同士の日独交流を果たした。また、兵庫県立芸術文化センター大ホール、慶応義塾日吉キャンパスの藤原洋記念ホールで行われたヘルマンハープ演奏発表会に出演。 日本でも大好評を博し、その音楽のバリアフリーの姿は感動を呼ぶとともに日本の障がい者に勇気を与えた。 |
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